Eight Team Blog - 名刺管理に役立つヒントを発信

2020年11月26日

相手に合わせて名刺を使い分け、自己紹介を工夫する。パラレルワーカーとして、ビジネスの幅を広げていくコツとは?

皆さま、こんにちは。

この度 Eightは、ご自身のプロフィール名刺として、兼務・複業で活用している名刺も登録できるようになりました。

この機能により、ご自身が持つ複数の肩書きをEightでつながっている人に伝えること、そしてつながっている人が持つ複数のスキルを知ることもできます。2枚以上の名刺を活用されている方は、ぜひご活用ください。

今回Eight Blogでは、「兼務・複業」という働き方に着目し、実際にパラレルに働いているEightのエヴァンジェリスト日比谷に、普段どんな働き方をしているのか、またこうした働き方をするようになったきっかけや心がけていることなどについて語ってもらいました。

さらにゲストとして、タレント業や広報・PR業で活躍されている田ケ原恵美さんをお招きし、新しい仕事のつくり方や働く上で大切にしていることをうかがいました。

現在すでに複業をされている方はもちろん、これからさまざまな仕事を経験したいと考えている方も、ぜひ参考にしてください。

学生時代から、パラレルに働くことが自然だった

━━今日はよろしくお願いします。田ケ原さん、今日はご足労いただき、本当にありがとうございます。さっそくですが、まずはEightのエヴァンジェリストでもある日比谷さん。改めて、今どんな働き方をしているのか教えてください。

日比谷 僕は、仕事の半分がビジネス、半分がライフワークだと思って取り組んでいます。ビジネスの方は、スタートアップ企業の広報やマーケティングの支援、イベントのコンサルティング、ベンチャー企業への出資など。そしてライフワークでは、将来イノベーターに成り得る人たちが世の中で活躍できるようにお手伝いをしています。例えば、パブリックセクターとスタートアップ企業との距離をもっと縮めるための、社団法人の立ち上げや広報活動などです。

日比谷尚武
Eightエヴァンジェリスト。「人と情報をつなぎ、社会を変える主役を増やす」をテーマに掲げ、広報、マーケティング、新規事業、コミュニティ、トライセクター関連を中心に、セクターを横断するコネクタとして活動。一般社団法人at Will Work理事、一般社団法人Public Meets Innovation理事、Project30(渋谷をつなげる30人)エヴァンジェリスト、公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会 広報副委員長、ロックバーshhGarage主催、他。

━━幅広く活動していると、そのときどきで、肩書きや役割が変わりますよね。

日比谷 そうですね。使う名刺も違いますよ。今は11の名刺を使い分けています。

━━11も!いつからこうした働き方を?

日比谷 学生時代からフリーランスとして働いていたし、先輩が立ち上げたベンチャー企業のインターンや、大学のプロジェクトで企業から受けた仕事もしていたから、それがパラレルの始まりですね。 新卒ではNTTグループの会社に入社し、その後、後輩の立ち上げたベンチャー企業、Sansanなどで会社勤めを経験しました。その間も、知り合いの会社やNPOを手伝ったり、スタートアップ企業の創業に携わったりといろいろやっていましたが、最終的には企業勤めを辞めてから、今の働き方を定着させました。

━━野暮なことを聞きますが……会社員時代も今も、とにかくいろいろな仕事に関わっていて、休めているんですか?

日比谷 うーん、例えば広報系の仕事は土日もメディアと連絡をとったり、クライアントから連絡があれば返したりと、休日にも業務は発生します。でも逆に、平日の自由度が高いし、例えば出張に行った先で、友達と食事したりすることも楽しいから(笑)。休めるかどうかは、僕はあまり気になりません。

━━働くことと生きることが融合している。

日比谷 僕の場合は、ずいぶん前からその感覚で生きていますし、そうであるべきだと思っています。もちろん人によって事情や考え方がありますから一概には言えませんが、社会が不安定になっていくなかで「我慢して働いて、ある程度のやりがいを見つける」という働き方は、苦しくなるような気がして。楽しみながら自分の意思で乗り切るようにしていかないと、続かないと思うんですよね。

━━なるほど。一見大変なように見えても、「複業」している方が生き生きと働ける人は多いのかもしれませんね。さて、お待たせしました。田ケ原さんのお話を聞かせてください。いつからパラレルな働き方をされているんですか?

田ケ原さん 私もきっかけは大学時代です。大学のミスコンテストに出ていて、そのときにSNSの使い方を自分なりに学んでいたんです。当時、インターンやアルバイトとしてさまざまな会社で働かせてもらいましたが、楽しそうに働いている人が少なくて(笑)。

就職をどうしようかなと考えていた時に、複業を容認していて「新しいことやってみない?」と言ってくれるスタートアップ企業と出会い、その会社で働くことに決めたんです。 学生時代に自分で学んでいた基盤もあったので、美容系のインスタ動画などのディレクションやモデルのキャステイングなどを担当していました。その経験の中で「どうやって商品を魅力的に見せるか」を考えることが面白くなって、本格的にPRの仕事に移ることにしたんです。

田ヶ原恵美さん
1994年生まれ。滋賀県出身。大学在学中、学内で開催されたミスコンテストで準グランプリを受賞し、SNSのマーケティングスキルでタレント・インフルエンサーとしても活動を開始。卒業後はITベンチャーで広報部の立ち上げを担当。自社PRだけでなく、業界啓蒙やファンベースを生かした広報活動を経験。

━━働きながら、興味のあることを見つけていったのですね。タレントとしての活動はいつから?

田ケ原さん タレント業をはじめたきっかけは、先ほどお話しした大学時代のミスコンテストの活動ですが、社会人になったときに文化放送のオーディション「働き女子パーソナリティ」に合格したことで、そのままVoicyという会社でも働き始めました。現在はタレント業と広報・PR業を並行してやっていて、5枚の名刺を使って働いています。

対面で会う機会は少なくても、新しい出会いはある

━━田ケ原さんは積極的に経験を積んで道を切り拓いていらっしゃいますが、新しい仕事はどうやってつくっていますか?

田ケ原さん 複業マッチングプラットフォームのAnother worksというサービスに登録して仕事をいただきました。現在は、本サービスを運営する会社で働いています。それから、先輩方に紹介していただいてご縁があるところにお話をうかがいに行ったりもします。

プラットフォームのようなサービスに登録していると、「こういうこともできる人」とスキルや経験が「見える化」されるので、直接お仕事の依頼をいただくことも増えますね。当然、FacebookやEightのフィードを活用して、自分で発信することもやっています。

━━Eightも使ってくださってありがとうございます!紹介からのご縁もあるとのことですが、人とのつながりはどうやって築いていますか?

田ケ原さん 同業だけで集まる食事会などはよく行きますよ。あえて名刺を持たず、ただその場を楽しむための食事会とか。この間も、その会で出会った方が、広報がいないと悩んでいらっしゃったので、後日お手伝いすることになりました。

知らない人にたくさん会うのも良いですが、私が大事にしているのは面白い人と一緒に働くことなので、楽しいコミュニテイに顔を出すことや仕事で知り合った人に連絡することは頻繁にやっています。

日比谷 わかります。新しい人と出会いたいときもあるけど、僕もまずは信頼できる人とか、口コミや紹介などで見知っていて「この人と何かやったら面白そうだな」と思っていた人と働きたいですね。

━━一緒に働いて楽しいかどうかが肝心なのですね。2020年は人に直接会いに行く機会が減りました。それでも新しい出会いや仕事は増えましたか?

田ケ原さん はい、直接出会う機会が減った分、オンライン飲み会が増えたんです。逆に知らない人を会に呼びやすくなったこともあり、そこで知り合った人とプロジェクトを一緒にやりました。

日比谷 その飲み会、どうしたら僕も参加できるんですか? 行きたいです(笑)。たしかに直接人と会う機会は減ったものの、僕も仕事は増えましたね。もともとオフラインのイベントプロデュースや企画、現場の設計などを手がけていて、その内容を発信していたので、「オンラインもできますか?」とか「同じことをやりたいんだけど」という相談をいただいています。やっていることをEightなどで発信するというのも、基本かもしれませんが、大事なことかもしれませんね。

相手に合わせ、信頼につながる文脈で自己紹介する

━━新しいクライアントさんと出会うことも多いと思います。 最初はどのようにして信頼関係を築くのでしょう。

田ケ原さん 私は、タレントとしてお仕事をする際、会う相手によっては、「どこにも属していないタレント」でいることが、自分のブランドを下げてしまうことがあるんです。若気の至りのように見えたり(笑)。だから事務所に入りました。名刺交換で「この会社に所属している」ということを伝えられることも、時には大事だと感じたからです。

日比谷 田ヶ原さんがおっしゃっているのは、その肩書きの名刺を持つというよりも、必要に応じて肩書きを使い分けることが大事だということですよね。そういう意味では僕も、時と場合、相手によって自己紹介のやり方を変えています。

僕に声をかけてくれた人は僕のことを信用してくれていても、現場で一緒に働く人が僕のことを知らないケースもある。だから、相手によってどの文脈の自分を見せるのが良いか考えて、複数持っているカードの中から相手との距離が近づくものを出すんです。肩書き、企業名、共通の知り合いなど、何が信頼につながるのかを考えます。

田ケ原さん パラレルに働く上では自分が何をやっている人間なのか、どんな文脈を持っているのかを「見える化」することや、それを発信していくことって、ものすごく大事ですよね。

日比谷 そうですね。例えば田ケ原さんなら「喋れて、広報もできて、ビジネス系も得意な人」とか、スキルが「見える化」できれば、出会った人は田ケ原さんの“タグ”を瞬時に感じ取れる。Eightに複業の名刺が登録できる機能が追加されて、持っているスキルや文脈を表す名刺を、名刺交換のタイミングで相手に確認してもらえるようになったから、仕事の幅はより広がりそうだなと。

━━今回の新機能は、さまざまな仕事に取り組んでいることを名刺交換した相手に瞬時に伝えることができるので、パラレルワークをしている方々にはどんどん活用していただきたいです!

日比谷 そうですね。これまでだと、Eightはプロフィール名刺を一枚しか登録できなかったから、「会社辞めたの?」と聞かれることもありました。その都度「パラレルに働いているんです」と説明が必要で。これからはその必要もなくなりますね。

経験を重ねて、新しい世界に踏み出し続ける

━━それでは、最後にもう一つ質問です。パラレルワーカーとして新しい仕事に挑戦し続けられる原動力はどこから湧いてくるのでしょう。

日比谷 僕は「好奇心」と「自分のミッション」。あとは、やらないと沈没するという「危機感」と、逆にやったらうまくいくという「成功体験」が原動力になっていますね。

ミッションは大学生のときから変わっていません。例えば、困ってる人がいて、別のところにそれを解決できる人がいるとします。そこには、情報の非対称性が生まれていますよね。それはもったいないことだし、放っておけないと思うんです。

そのマッチングでイノベーションが起こる可能性も十分あります。だから、こうした課題をITの領域でなんとかしたい、というのが僕のミッションです。

田ケ原さん 私は「経験欲」が原動力です。何でもやってみないと失敗もできないし、人は実体験をベースに次のアクションを選んでいると思うんです。知らないことは選べないけど、一回経験すれば、それが将来の選択肢に加わりますよね。だから経験を大事にしたいんです。

それから、面白いことをやろうとしている人たちが埋もれない社会をつくりたいという思いが常にあります。広報という仕事を選んだのも「知られていないけれど価値があるもの」を世の中にきちんと伝えたいと思っているからです。

日比谷 その点は、僕も同じ感覚です。この人が活躍したら世の中よくなりそうだとか、視点が面白そうだとか。あとは自分の知的好奇心が満たされるとか、そういう人との出会いを大切にしたい。その方が僕自身も成長できるから。

田ケ原さんがおっしゃったように、知らない人と仕事をしたり、新たなジャンルのクライアントさんのお手伝いをしたりして成功体験を積めば、経験値として蓄積されます。だから、次は迷いなく選べる。どんなことでも一回経験していると、新しい世界に飛び込みやすいと思います。


いかがでしたか?

「怖がらずに経験を重ねれば、新しい世界に飛び込める」。今の仕事に加えていろいろな経験を積みたいと思っている方にとって、勇気をもらえる言葉なのではないでしょうか。

そして、ビジネスの領域を広げたり、新しい世界に飛び込んだりしていく上で、「自分は何ができるのか」「どんな人物なのか」を見える化することはとても大切なのですね。

兼務・複業の名刺をプロフィールに追加できるEightの新機能は、それを実現することができます。これまでは口頭でわざわざ説明する必要があった自身のスキルや経験も、Eightのプロフィールさえあれば、瞬時に伝えられるようになりました

また、名刺交換した相手のプロフィールを見て「あの人、こんな仕事もできるんだ」と相手のことを知ることもできます。それは、新たなビジネスパートナーをつくるきっかけにもなるかもしれません。

いま複数枚の名刺を持って多方面で活躍されている方は、ぜひEightの新機能をご活用ください。そして、フリーランスで働くことやパラレルワークに興味がある方、また企業の中で別の部署と兼務をして働いてみたいなど、さまざまな経験を積みたいと考えている方は、この機会にぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。