Eight対応スキャナーがある、さいたま初のコワーキングスペース「7F」に行ってきました。

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「地元に恩返しがしたい」。そんな想いから生まれたというコワーキングスペース「7F(ナナエフ)」。どんな場所なのか、オーナーの星野邦敏さんに伺いました。【Column】


こんにちは。Eightの村上です。

「名刺がたまって撮りきれないんです」とユーザーからたまに相談を受けます。Eightを使い始める以前に交換した名刺が膨大というケースもあれば、展示会で100枚以上名刺交換して整理するのが大変、というケースもあります。そんな時に、紹介すると喜ばれるのが「どこでもスキャン」。

全国各地のルノアールやコワーキングスペースにEight対応スキャナーが設置されており、たまった名刺をまとめて取り込めるサービスです。ユーザーなら誰でも無料でご利用いただけます。

大量の名刺をまとめてサクッとデータ化できるサービスがあるんです。

今回は、スキャナーが設置されている「スキャンスポット」が実際どんな風に使われているのか、その様子を伝えるために、さいたま市大宮のコワーキングスペース「7F(ナナエフ)」に行ってまいりました。「7F」は、2014年に「どこでもスキャン」をサービスローンチしてから初めてEight対応スキャナーを設置したコワーキングスペースで、全国でも高い利用率を誇っています。

どんな場所なのかを知りたくて、運営会社である株式会社コミュニティコム代表取締役の星野邦敏さんに、特色や開業の裏側などを伺いました。

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受付。部屋のあちらこちらに猫やパンダのポップが貼られており、とてもアットホームな雰囲気。ちなみに、左に写り込んでいる自販機は、青や白など目の刺激にならない色にしているそう。

──コワーキングスペース「7F」では、2014年に「どこでもスキャン」をローンチして最初に、スキャナーを設置されたんですね。

はい。 「7F」を開業したのが2012年で、まだコワーキングスペースが今ほど一般的ではありませんでした。1日に数人しかいらっしゃらないことがほとんどで、集客のために毎日のようにビジネスイベントを開催していたんです。

あるイベントでEightのエバンジェリストの日比谷尚武さんがお越しになって知り合いました。「Gmailのタグ付けを学ぶ会」の講師として登壇していただいたこともあるんですよ。スキャナーは、日比谷さんに勧められたこともあり、サービスがローンチされてすぐに設置しました。

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株式会社コミュニティコム 代表取締役 星野邦敏さん プライベートで作成した情報サイトで反響を得たことをきっかけに同社を起業。「人が集い、人が育つ空間を作っていく」をミッションに掲げ、インターネット事業や、コワーキングスペース・貸し会議室などの不動産事業を展開。一般社団法人さいたま市地域活性化協議会の代表理事も務め、地元埼玉に恩返しをするための取り組みにも注力している。

私自身、とても便利に使わせてもらっています。イベントに登壇する機会が多く、頻繁に名刺交換をするので、まとめて取り込めるのは助かります。Eightに登録した名刺は、もうすぐ15,000枚を超えます。

──ありがとうございます。「7F」の会員様もよくご利用ですか?

頻繁に利用しているというよりは、1〜2週間に1回くらいの頻度で、まとめて取り込む方が多い印象です。

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Eight対応スキャナーを使用するには、事前に連携用アプリ「Eight scan」のダウンロードが必要です。ユーザーなら誰でも無料でご利用いただけます。iPhoneをご利用の方はこちら、Androidをご利用の方はこちらから、ダウンロードしてください。

「7F」は創業支援や地域活性化を目的としたコワーキングスペースで、会員様の中にはそうした取り組みに注力されている方も多くいらっしゃいます。名刺交換の機会も多いと思うので、スキャナーを設置することに決めて正解でした。

──「7F」がどんな場所か、もう少し詳しく教えていただけますか?

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カフェスペース。ここにもパンダのポップが。

もともと、起業家や、これから起業したい方、フリーランスの方向けに始めたコワーキングスペースです。

私は生まれ育ちが埼玉ということもあり、地元に対して何かを返したいという想いがありました。その方法を考え始めた2012年当時、いわゆる”コワーキングスペース”と名乗っている場所が、私の知る限り埼玉には一つもなかったんです。さいたま市の人口は約130万人で、ここ大宮はハブになる駅なので、必ずニーズはあると思いました。そこで始めたのが、コワーキングスペース「7F」です。

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お菓子コーナーには、「おつかれさまです」と書かれたカロリーメイト。和みますね。店舗スタッフが自主的にやっていることなのだそう。

──地元へ恩返ししたいという想いが開業のきっかけだったんですね。

はい。ただ、実はオフラインを始めたのは後になってからで、運営会社であるコミュニティコムは、オンラインから始まった会社なんですよ。人と人が情報交換したり、情報発信をして誰かがそれを受けとったりすることで、価値を創出できると思い起業しました。ホームページの制作や、メディアの運営。WordPressを使って簡単にホームページを作るための電子データの販売や、それらに関連する書籍の執筆などを行なっています。

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WordPressの黎明期からその可能性に注目し、第一人者のひとりとして、これまでに10冊以上の書籍を執筆したという星野さん。簡単にホームページを作るための電子データの販売も行なっており、歯科医院や弁護士事務所のサイト、オウンドメディア向けなど、さまざまなパターンを用意しているという。

コワーキングスペースを始めたのも同じ理由からで、オフラインで情報交換の場を作りたいと思いました。ここ数年は、創業支援や地域活性化をテーマに、コワーキングスペースの会員様だけではなく、地元の人も参加できるさまざまな交流の場を用意しています。最近だと、インバウンドの忍者体験を行なっている「職業忍者」の方をお招きし、講演してもらいました。

──「情報交換の場を作りたい」と思ったきっかけは何だったのでしょう?

実は、生まれつき体に疾患があって。24歳になるまで気づかなかったのですが(笑)。その手術のために入院して、暇だったのでホームページを作って入院日記を書いていたんですよ。それを同じ疾患を持っている人が結構読んでくれて、読者の方と一緒にオフ会もやりました。当時は、今ほど情報が出回っていなかったので、芸能人の方が手術について話を聞きにきたこともありましたね。

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店舗運営を担当するスタッフの皆さまにもご同席いただきました。お忙しいなか、ご協力ありがとうございます。

その後、会計事務所に2年間勤めたのですが、その期間に税理士試験の受験生向けサイトも作りました。私自身は通信教育を受けていて、どのタイミングでどんな勉強をしたらいいのかをシェアしたくて。それが結構話題になって、ある大手印刷会社から広告の依頼があったのですが、まさか個人が副業でやっているとは思わなかったようで、「法人じゃないと取引できません」と言われました。その時初めて、私の中で「起業」という選択肢が出てきました。

──では、もともと起業するつもりはなかったのでしょうか?

全くありませんでした。それに、会計事務所を辞めたくなかったんです。というのも、私は22〜27歳までの5年間、定職を持たず、家で「笑っていいとも!」の録画を1日に3回観る生活をしていました。だからこそ、組織に所属していたい気持ちがありました。

そうこう悩んでいた時に、偶然「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観て、それをきっかけに起業を決めました。主人公がうだつの上がらない現実を変えるために過去にタイムスリップするのですが、それをきっかけに未来が良い方向に変わっていくんです。それを観て、「やらない人生より、やる人生の方が幸せ」だと強く思い、会計事務所を辞めて起業する決心ができました。

趣味が仕事になることっておそらく少なくて、例えば、おいしいラーメンを作れる人は世の中にたくさんいると思います。でも、そこで「おいしいからお店を出したら?」と言われて、開業する人はきっと少ない。多くの場合、「家の中でお母さんが作るすごくおいしいラーメン」で終わってしまうんです。世の中に出したら、もしかしたら新しい食文化を作れるかもしれないのに。やらなければ、その価値には誰も気づかない。だから、「やろう」と思いました。

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フリーランスに多い職種の方や、創業・地域活性などに注力している方が興味を持ちそうな書籍を置いているそうです。

──星野さまは、インターネット事業やコワーキングスペースの運営以外にも、さまざまな取り組みをされていますよね。

はい。不動産だと、貸し会議室や、貸し会議室の運用代行。それから、埼玉県農作物の販売を行なっています。障がい者の方が福祉作業所で作ったクッキーの販売もしていますね。これは、コミュニティコムとは別団体での取り組みなのですが。

──なぜ農業なのでしょう?

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地域の農業の情報誌。このイチゴは農薬を全く使用せず、水耕栽培といい、土を使わずに水で栄養をとらせる方法で育てているそうです。

埼玉県は肥沃な土地で、さまざまな農作物が採れるんです。例えば、ほうれん草も、ねぎも、ブロッコリーも、全国での生産量は2位です。

ただ、10年後を見据えた時に、就農人口が減るであろうことを課題に感じています。いま農業の平均年齢は60代後半で、十数年後には引退している方がほとんどだと思います。どう考えても、遊休耕作地や耕作放棄地が増えるんですよ。だから、私はそうした状況を変えたいという想いから、農業に関する取り組みにも注力しています。

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「農家さんは、それぞれいろんな想いを持って取り組まれています。ただ、消費者がそれを知る機会ってなかなかなくて、だから消費者と生産者ををつなぐ情報誌を作ることで価値になるんじゃないかと思ったんです」と星野さん。

大事なのは、10年後、20年後を見据え、文化の波を作る最初の人になること。例えば、コワーキングスペースにしても、開業した当時は「何それ?」という反応がほとんどでしたが、今や当たり前のものになっています。WordPressを使ったインターネット事業を始めた時もそうでした。中小企業診断士にボロボロに言われましたが、今その人のホームページはWordPress。良い思い出です(笑)。

誰かが最初に始めたら、後に続く人が出てきて、新しい価値ある文化が生まれていく。その最初の人になって、業界や地域の文化に少しでもインパクトを与えたい。「この人がいたからこそ今の業界がある」「この人がいたから地域は豊かになった」と言っていただけるような人間に少しでも近づけたらと思います。


星野さん、店舗運営スタッフの皆さま、ご協力ありがとうございましました! 「7F」はとてもアットホームで居心地の良い空間だと感じられました。それは、「地元に恩返しをしたい」という星野さんの想いや、スタッフの皆さまの和気あいあいとした雰囲気が作り出しているのかもしれません。

ユーザーの皆さまも、ぜひお近くのスキャンスポットに行ってみてください。検索はこちらから。


【読者アンケート #11】この記事を読む前から「スキャンスポット」のことをご存知でしたか?

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文/村上知香、写真/田底和彦

2016年12月、新しい価値を生み出す事業内容に惹かれ、Sansan株式会社に入社。ビジネスSNS Eightのプロジェクトマネジャー(PM)として、ユーザーのエンゲージメントを向上させるための機能開発を推進。

2018年1月、Eightが運営するメディア「Business Network Lab(BNL)」編集部に異動。「Eightの便利な使い方をもっと広めたい」という思いから、「Eight Tips」カテゴリを立ち上げる。

同年6月、「Eight Tips」の拡張版としてEight公式ブログ「Eight Blog」を開設。同ブログでは、使い方紹介に加え、ユーザーの活用事例や社員インタビューなどのコンテンツを配信。