「1万枚もコツコツと取り込んだかいがありました」。名刺データを活用したメルマガ配信で、雑誌の連載が決まったユーザーを取材しました
「メルマガを始めることで、改めて名刺の持つ可能性を感じました」。Eightに登録した名刺データを活用してメルマガ配信をしているユーザーに、どんな反響があったのかを伺いました。【User’s Voice】
こんにちは。Eightの村上です。
昨年の年末から、「文具営業専門家」からメルマガが届くようになりました。隠れ文具好きの私は、「どんな文具が紹介されているのだろう?」とワクワクしながらメールを開くと、そこには文具業界に関わるさまざまなエピソードがエッセイ調で書かれていました。文具業界の潮流や裏話、目指すべき姿が飾らない表現で書かれており、気づいたらメルマガが届く火曜日が楽しみになっていました。
その「文具営業専門家」こそ、今回インタビューしたユーザーの寺西廣記さんです。寺西さんはあの有名な油性マーカーの創業家のご出身で、ご自身も大の文具好き。現在は独立し、数多くのベンチャー文具メーカーの営業・企画代行として、ユニークな文具を世の中に広める仕事をされています。
これまで名刺交換した人に対して、「自分が何者で、どんな考えの持ち主なのかをもっと知ってほしい」という想いから、昨年の12月にメルマガをスタートしたそうです。その配信リストを作成するにあたって、名刺データのダウンロード機能(※)が一役買ったそうで、詳しいお話を伺ってまいりました。
※ プレミアム機能
──寺西さんのメルマガ、いつも楽しみに拝見しています!
ありがとうございます。昨年の12月に第0回を配信し始めて、最近ようやく第10回を迎えられました。おかげさまで毎回反響をいただいています。
──どんな反響がありましたか?
第1回を配信してすぐに、以前一度だけお仕事をしたことがある編集者の方からご連絡があり、「Goods Press」という雑誌の連載企画で文具を紹介するお仕事をいただきました。
あとは、卸売会社の社長から文具の展示会で共同出展のお誘いをいただきました。メルマガは週に1回火曜日に配信しているのですが、毎回多くの方からご感想やビジネスのご相談をいただけることに驚いています。
──どれくらいの方にメルマガを配信されているのですか?
メルマガはこれまでに名刺交換をさせていただいた方の中で、主に文具業界の方にお送りしています。交換した名刺はすべてEightに取り込んでいて、いま1万枚くらい登録されています。そのうち半数程度が文具業界の方です。
──配信リストの作成には名刺データのダウンロード機能を活用されたんですよね。
はい。1万枚もコツコツと取り込んだかいがありました。名刺データをダウンロードして、CSVファイルを整型するところから始めました。メール本文の冒頭、「〇〇様」と入れる時に一番避けたいのは誤字脱字です。その点、Eightは名刺のデータ化が正確なので助かりました。ただ、フルネームでデータ化されているので、苗字だけを抽出するのには苦労しました(笑)。できることなら、苗字と名前を分けてデータ化してくれると、なお助かります。
とはいえ、Eightを使う以前は、名刺の写真を一枚一枚撮って、会社名ごとに五十音のフォルダに保存していたこともあり、名刺が正確にデータ化されて、それを一括でダウンロードできる機能は大変重宝しています。そのためにプレミアム会員になったくらいです。
──ありがとうございます。ところで寺西さんのメルマガでは、ご自身の活動や、文具業界に対する考え方がテーマとして取り上げられていることが多いですよね。いわゆる商品紹介やイベント告知のための”メルマガ”とは違うと感じたのですが、どんな狙いがあるのでしょう?
メルマガは3部構成で、メインテーマ、編集後記、最後にイベント情報や寄稿した雑誌のリンクなどを入れています。メインテーマは文具に関係することはもちろんですが、私が何者で、どんな考えの持ち主なのかが伝わるトピックを意識して選んでいます。
例えば、第10回では「なぜECサイトを?」をテーマに書きました。「文具道」というユニークな文具を扱っているECサイトを運営しているのですが、単にサイトの紹介をするのではなく、「どんな考えのもとそうした活動をしているのか?」を少しでも伝えるために、「文具道」というサイト名の由来や、開設に至った経緯などを書きました。
ありがたいことに、それをきっかけに老舗の文具メーカーの方から「通販サイトを運営しており、商品の見せ方について相談したい」とご連絡をいただきました。
自身の活動や考え方を発信し続けていくことで、文具関係で何か困りごとがあった時に「そうだ、あのメルマガの人に相談してみよう」と思ってもらえる存在に近づけたらと思います。
──第6回では「業界見本市」をテーマに、文具業界の展示会のあり方について議論を呼びかけていましたね。どんな反響がありましたか?
「業界見本市」は、出展企業は文具メーカーで、来場者は小売店の方です。お店のシフトの合間をぬって来場されていることもあり、滞在時間が限られていることや、来場者数が少ないことを課題に感じていました。そこで、「ITツールをうまく活用してバーチャルの展示会場を作り、小売店の方がいつでもアクセスできるようにしてはどうでしょう?」とメルマガで提案しました。
そのメルマガを配信した後に、「文紙フェア」という展示会の運営役員として、広報を担当してくれないかとお誘いをいただきました。私はメーカーの営業・企画代理で、出展企業として参加していたのですが、今後は運営サイドで展示会全体を盛り立てていけることを光栄に思います。
そのほかにも共感の声や反対意見、新たな視点のアイデアなど、メルマガをきっかけにさまざまなご連絡をいただきました。
──メルマガで問いかけることには、どんな狙いがあるのでしょう?
「リアクションをいただける」ことが私にとっては一番嬉しいことで、それは反対意見でもいいんです。メルマガを始めたのは、私が何者かを伝えるという目的もありますが、何より「文具業界全体を盛り立てたい」という想いがあります。さまざまな方と意見交換をして、文具業界の発展につながるアイデアを生み出したい。そのために、問いかけるスタイルのメルマガを出しました。
正直、ここまで反響をいただけるとは思いもよりませんでした。むしろ「いまさらメルマガを始めて本当に効果があるのか?」と懐疑的な気持ちもありました。メルマガを始めることで、改めてメールアドレスや名刺の持つ可能性を感じました。もっと早くやっておけばよかったです。今後も週に1回のペースで続けていって、少しでも文具業界に貢献できればと思います。
寺西さん、ありがとうございました! 「文具業界を良くしていきたい」という想いが肌で感じられたインタビューでした。その想いを実現するために、Eightが少しでも役に立ったのなら嬉しいです。
今後ともEightは名刺の持つ可能性を広げ、ビジネスパーソンの想いを実現するために進化してまいります。