Eight Team Blog - 名刺管理に役立つヒントを発信

2021年5月28日

アイスブレイクにちょうどいい! JALの協力のもと、新しいバーチャル背景の画像が誕生しました。

バーチャル背景の新企画をご紹介。今回は、日本航空(JAL)の協力のもと、初対面の相手とのアイスブレイクに役立つ47都道府県の背景画像をつくりました。バーチャル背景作成機能を使って、ご自身にゆかりのある土地の背景をつくってみませんか?

47都道府県のバーチャル背景をダウンロードする

皆さん、こんにちは。 Eightのバーチャル背景作成機能がリリースされて約2週間が経ちました。趣味の旅行で撮った写真でバーチャル背景をつくりましたところ、オンライン会議の前に「背景の写真、どこですか?」と、ちょっとした会話が生まれ、良いアイスブレイクに繋がっています。ぜひ皆さんもご利用ください。

さて、今回はバーチャル背景の新企画のご紹介です。実は今回の企画は、日本航空(JAL)の協力のもと実現しました。バーチャル背景に使用しているイラストも、機内で客室乗務員の方々とコミュニケーションをとった際に、それぞれに縁のある47都道府県のデザインのスタンプをアプリで取得できたという「TODOFUKENスタンプ」のデザインをお借りしています。

なぜ今回、日本航空(JAL)さんとのコラボレーションが実現したのか、そしてこの47都道府県のバーチャル背景がビジネスにおいてどんな価値を生み出すのかをこのブログでお話しさせていただきます。ご協力いただいた日本航空(JAL)の広報部のインタビューもありますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

オンライン研修って、なんだかギクシャクしませんか

まず、この企画が生まれたきっかけは「オンライン研修って、ギクシャクするよね」という声を聞いたことでした。

当社もそうですが、多くの会社では新入社員研修や他部署と合同の理念研修など「初めて話す社員同士」で研修を共にする時間があると思います。初対面の間柄で、半日から終日、同じチームで研修を受けたり、ディスカッションしたりするわけです。しかもオンラインで。「ギクシャクする」様子がなんとなく想像ができました。 そこで、企業のオンライン研修でメンバー同士が少しでも早く打ち解けられるようなバーチャル背景をつくろうと考えたのです。

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日本航空(JAL)の研修にヒントをもらう

そうと決まったら、まずは社内研修がうまくいっている企業に話を聞いてみたい。ということで、私たちが真っ先にお声がけをしたのが、日本航空(JAL)です。

日本航空(JAL)では、社員全員がJALフィロソフィと呼ばれる、全員が持つべき意識・価値観・考え方を学び、お客さまに最高のサービスを提供し企業価値を高めるために、年に3〜4回、社内研修を行っています。

JALフィロソフィをご覧になりたい方はこちらへ(JAL HP)

日本航空(JAL)はグループ会社も含めて社員が3万人以上もいる大企業です。その一人ひとりが、研修に集まり、チームを組む。当然、大半が初対面同士で組むことになるわけですが、その初対面の相手と向き合って、真剣にディスカッションをしなければいけません。

「JALフィロソフィ勉強会」は、社員が一丸となって業務に取り組む同社の文化形成に大きく貢献している研修として有名です。しかしなぜその日会ったばかりの者同士が、フィロソフィの浸透につながる白熱した議論を交わせるのでしょうか。 どうやらその答えは、研修の前のアイスブレイクにヒントがありそうです。日本航空(JAL)の広報部 Webコミュニケーショングループ長の山名敏雄さんに詳しく伺いました。

心の触れ合いがあるから、腹を割って話せる

━━社員数が多いでしょうから、JALフィロソフィ勉強会に参加する社員の皆さんはほとんどが初対面ですよね。会話は弾むものなのでしょうか?

JALフィロソフィ勉強会は、3万人以上の社員の中でランダムにチームを組みますから、全くの初対面同士でディスカッションを行うことがほとんどです。

お互いが腹を割って話すことを大切にしていますが、同じ会社の社員同士とはいえ、初対面でいきなり何かのテーマについて真剣にディスカッションするのは難しいものです。だから、まず軽い話で笑ったり、感心したり共感したりと、ちょっとした心の触れ合いを経てディスカッションに入るようにしています。

━━まさにアイスブレイクですね。

はい。研修は、まず自己紹介から始まり、自分が所属するグループや部署、仕事内容を伝えます。でも、当社にはたくさんの職種があるので、仕事内容だけ聞いても結局「よくわからなかった」で終わってしまうこともあるんです。よくわからない相手と腹を割って話すことは難しいですよね。だから、仕事の内容以外にも、何か共通で盛り上がれるネタを必ず用意しています。

━━どんなテーマがありますか?

よく使うのは、JALフィロソフィに絡めた内容です。例えば「感謝」がその日のテーマなら「最近感謝したことを一人一言ずつ話す」とか。最近は在宅勤務が多いので、どういう方法でリフレッシュするか、などもよく聞きます。

他にもよく使われているのが「出身地」。趣味などでも良いのですが、お互いプライベートなことにどこまで踏み込んで良いのかわからないこともあると思うんです。その点「出身地」は、誰と話しても盛り上がりやすくて、当たり障りないんですよね。

━━なるほど、やはり「出身地」はよく出てくるテーマなのですね。今回の47都道府県のバーチャル背景も、「出身地や住んでいる土地の話なら、年齢やキャリアを気にせず話ができるのではないか」という意図があって企画しました。

そうですね。聞きやすいし答えやすいという意味で、初対面のアイスブレイクにはちょうどいい話題だと思います。ちなみに、今回提供したイラストも、客室乗務員が初めて会うお客様との会話のきっかけになるようにという意味をこめて作られたものなんです。

それぞれの県の名所がイラストになったスタンプが47都道府県揃っています。自分の出身地や縁のある県を選んでバーチャル背景を作ってください。

━━コミュニケーションの最初の段階である程度お互いのことがわかると、信頼もできますね。

はい。研修だけでなく例えば商談でも同じことが言えますよね。初めての人といきなり話をするのは緊張したり警戒したり、ぎこちなくなりがちです。一方で気心の知れた相手とのMTGなら、和気藹々として笑い声が生まれる回数も違うと思います。居心地が良い現場と、張り詰めている現場、どちらが良いディスカッションができるかというと、明らかに前者ですよね。

それに、集中力も高まると思うんです。例えば、講師が一方的に話を進めるセミナーで、最初がつまらないと、参加者は集中できずに始終スマホをいじっているかもしれません。でも掴みが良いと、みんな「面白いな」と興味を持って最後まで聞いてくれる可能性が高くなります。どんな場面であっても、冒頭に少し心を通わせるということは、やっぱり大事だと思います。

━━山名さんは、腹を割ってディスカッションするJALフィロソフィ勉強会を何度もご経験されていらっしゃいますが、研修を繰り返すことで、会社全体の文化や社員の意識の変化を感じますか?

JALフィロソフィがまだなかったころは、迷ったときや困ったときに、判断する軸が人によってバラバラだったように思います。それに自分の領域だけを見て仕事をしている人が多かったように思います。でも、企業価値を高めるための社員の行動指針としてJALフィロソフィができたことで、折に触れてみんなが同じテーマで、自分の体験を話す機会が生まれました。

他の社員の体験談を聞いていると「共感できるなあ」と感じることが多くて。それを繰り返していくことで、皆が同じ方向を向き、一丸となって仕事に取り組む姿勢が生まれてきたのではないかと思います。

━━研修を通して、JALフィロソフィの理解だけでなく、社員同士の信頼関係も築かれているのですね。

そうですね、「飛行機を飛ばす」ことに多くの人が関わっているということを、皆が改めて認識するようになりました。グループの中のいろんな仕事を知る時間が増え、自分の仕事が会社全体の中でどんな役割を担っているのか、他の人の仕事にどうつながっているのかが可視化されたんです。だからこそ、社員の信頼関係が生まれ、一体感が強くなったのだと思います。

━━フィロソフィ研修には会社のことを学ぶだけでなく、仕事に対する意識の変化や社員同士の信頼関係の構築など、さまざまな価値があるのですね。

そうですね、その最初の一歩になるのが「腹を割って話す」ためのアイスブレイクなのかもしれませんね。

━━山名さん、今日はどうもありがとうございました。

研修は会社にとってとても価値のあるものです。一緒に学び、真剣にディスカッションをする。それが、同じミッションに向き合うメンバーとしての信頼関係を築き、毎日の業務に対する意識も高めることにつながる。それは日本航空(JAL)に限らず、どの企業にも通じることなのではないでしょうか。

皆さまの企業の研修の質をより高めていくために。Eightのバーチャル背景が、アイスブレイクで心を通わせるお手伝いができると嬉しいです。

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