Eight Team Blog - 名刺管理に役立つヒントを発信

2018年11月26日

堅苦しい営業プロセスはもういらない。フィード投稿への「共感」から面白いビジネスが続々

Eightのフィード投稿は、自由に思ったままに書く。フィードを「自らを表現する場」として活用しているランサーズ 渡辺勝弥さんに、投稿を続けることでどんな変化があったのか、そして「出会い」がビジネスにもたらす価値について聞きました。【User’s Voice】


こんにちは、Eightの谷です。

Eightのフィードを見ていると、毎日欠かさず、趣向を凝らした投稿をしている方がいます。「 面白い人だな」と見ているうちに、いつの間にか「今日はどんな投稿をしているかな」と、楽しみになっている。

クラウドソーシング事業を行う会社、ランサーズの渡辺勝弥さんの投稿も、私が楽しみにしているもののひとつです。渡辺さんにとって、Eightで毎日投稿することにはどんな意味があるのでしょうか。今回私は、渡辺さんの投稿のいちファンとしてお話を聞くべく、同社を訪ねました。

商売とプライベートの境目をなくしたい

 ━━渡辺さんのフィード投稿、いつも楽しみにしているんです。ほぼ毎日投稿されていますね。

ありがとうございます。投稿は日課にしています。朝、通勤電車に乗っている40分間で浮かんだことを書くんです。記事をシェアすることもありますし、自分が思ったことを書き綴ることもありますね。

━━個人的には、渡辺さんが思いを綴られている時の投稿が好きです。先日投稿されていた「はなまるうどんでのショッキングなお話」のように、実体験を踏まえて感じたことをメインで書いていますよね。

そうですね、かっこつけたり良く見せたりしようとせずに、その時に感じたことを、そのまま正直に書いています。

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自分の体験談を踏まえて感じたことを書くという渡辺さん。顔は見えずとも、人となりが伝わってきておもしろい。

 

━━どんな「思い」があるのですか。

もともと私には、広告や営業というカテゴリーの壁を壊したい、という思いがあるんです。営業を担当していますが、「売ろう、売ろう」という営業スタイルはあまり合っていなくて。

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ずっと営業職をやってきたけど、前のめりでガツガツ営業するタイプではないんです、と渡辺さん。インタビュー中、始終穏やかで笑顔が絶えない様子からも、普段の営業スタイルが見えてくる。


━━壁を壊すとは?

商売とプライベートの境目をなくすということです。その境目がなくなるようにするには、まずは自社のサービスを好きになって、好きという思いを、フィードなどを利用して、自分の言葉で発信する。そしてサービスを好きでいてくれるお客さんを本気で好きになる。この繰り返しです。「好きなことをしているうちに、いつの間にか売れていた」という世界観をつくりたいですね。

━━営業トークではなく、好きなものをおすすめしていると。

そうですね。「営業は営業部隊を構えて、予算を組んでやるのが常」という世界を変えたくて。好きなものを語っているだけでビジネスマッチングが次々と起きていく、という世界の方がみんながハッピーじゃないですか。だからまずは自分自身がそうでありたくて、Eightのフィード投稿を通して体現しているんです。

━━投稿の反応はどうですか?

リアクションがすごく多くてびっくりしています。ビジネスに対する熱い思いをド直球に語ると、ものすごく反応が良いんです。最初に投稿した時に、「いいね!」が30以上もらえてびっくりしました。企業の社長さんが反応してくださることもあって。いろんな方が見てくれていることが嬉しいです。

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思いついたことを紙に書き出す習慣があるという渡辺さん。写真を撮ってそのまま投稿に利用することもある。こうした「思い」を綴った投稿には、毎回必ず30以上の「いいね」をしてもらえるという。

 

個人的な共感から次々とビジネスが生まれた

━━Eight自体を使い始めたのは今年に入ってからでしたね? きっかけはなんだったのでしょう。

企業のコンサルティングの仕事をしていると、ビジネスの可能性を広げるためにはどうしたら良いかを常に考えるんです。そんな中でたまたまEightに触れる機会があって、「これはビジネスを活性化させる新しいツールにかもしれない」と感じ、まずは自分で使ってみることにしたんです。

━━では、名刺管理が目的ではなかった?

はい。もちろん名刺管理もしていますが、自分自身の何か新しい気づきやチャレンジにつながるかもしれないと思ったことが使い始めたきっかけですね。そこで投稿もしてみたら、いろんな人が反応してくれるので嬉しくて。

━━情報収集もしていますか?

はい。面白い投稿をしている人がいたらすぐアプローチしますし、直接お会いして、お話をするうちに盛り上がって一緒に提案をしたりプロジェクトを進めたりしたこともあります。人脈を広げることを目的にしているというよりも、ただ気になる人がいたら、メッセージを送って自分の思いを伝えてみるということを日常的にやっている感じです。

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毎日通勤の電車の中で、「今日はどんな投稿をしよう」と考えている。良い記事があればシェアをすることも。ただし必ず、自分の意見や思いを加えるようにしている。


━━実際、良い出会いにつながっているのですね。

はい。私の投稿を見て、会いに来てくださった方もいらっしゃいますよ。それから、スタートアップの企業さんからお声がけいただいて、会社のビジョンや理念について語るセミナーに登壇させていただいたこともあります。最初はEightがきっかけでしたが、セミナーを主催されていたチームの方々が別のセミナーに私を紹介してくださるなど、自然と活動領域が広がっています。

━━使いはじめて1年未満でかなり変化があったようですが、特に印象深かった出会いは?

BtoBの業務効率化サービスを提供している会社様との出会いです。投稿に対してメッセージをいただいたことがきっかけではありますが、会社のPRのための投稿ではなく「日本はもっと業務の効率化に取り組んだ方が良いと思う」という一個人としての意見を書いた投稿に対して、共感のメッセージをいただいたことがきっかけでビジネスに発展したので、すごく印象深いんです。

 

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共感のメッセージからビジネスにつながった実際の投稿がこちら。メッセージをくれたお相手もコラボできる企業を探していたことから、一緒にセミナーを行うことになったのだという。

━━ビジネスの話ではなかったと?

はい。単純に「共感しました!」というメッセージでした。この出来事には大きな気づきがあったんです。これまで企業と企業がコラボレーションする可能性は、アライアンスのための打ち合わせをして、営業をして、駆け引きをして・・・という長いやり取りを経て成立するものでした。でもいまは、Eightなどのツールを使って自分の思いをひたすら投稿しているだけで、次々とイノベーションが起きていく。堅苦しくやるよりも、思いをぶつける方が共感を呼ぶし簡単だし、両者にとって幸せだということに気づかされました。

 

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こちらもセミナーの開催のきっかけになった投稿。「オープンに企業の壁を壊すような投稿が、おかげさまでたくさんの『いいね』につながっています」と渡辺さん。

━━メッセージをくださる方は、渡辺さんのファンのような感じなのかもしれませんね。

もちろん会社に興味を持っていただくこともあります。でも「個人的にキャリアの相談をしたい」とか「こういう会社知っていますか?」など、私個人に相談をいただくことも増えていて嬉しいです。だから、いまの私の仕事に直結しなくても、ビジネスの相談に乗ったり、良い会社や人を紹介したり、いろんな人とコミュニケーションをとっています。

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ビジネスにつながるかどうか、というよりも、「人として興味がある、共感できる」という人からのメッセージが多いのだという。

 

フリーランスこそ、フィードを「出会いの場」に

━━仕事につながらなくても、出会うことで新しい発想にもつながるかもしれませんね。ちなみに、いまはどんなお仕事を?

ランサーズは、フリーランスのクリエイターのクラウドソーシング事業を行う会社でして、その中で私は営業、事業開発、サービスを売る仕組みやマーケティングの仕組みなども考えています。クラウドソーシングって、安かろう、悪かろうのイメージがありませんか? そのイメージを変えたくて。

━━というと?

クラウドソーシングはいままで、納品物に対して対価が支払われる仕組みでした。そうすると単価が下がって、働く人が苦しい思いをする。だから当社は、働く時間で換算する定額制のサービスをはじめました。働いた時間でお金が稼げるようになれば、フリーランスで働くクリエイターさんのお給料を底上げできるのではないかと。

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旅行が好きだという渡辺さん。「好き」「楽しい」と仕事は繋がるべきだと思っているから、将来は旅行に関する仕事もしたいという。


━━なるほど。先ほどの「はなまるうどんでの出来事」の投稿にもつながりますね。でもその仕組みだと、クリエイターさんのクオリティが金額に伴う保証がないと成立しませんよね?

確かに、そこが課題でもあります。だから、お客様とクリエイターの信頼関係の構築や、お客様とクリエイターのビジョンが一致するような良いマッチングの仕組みを整えたいと思っています。どうすればお客様が、ひとりのクリエイターのファンになってくれるか。それは、「この人が安いからお願いする」という価格の問題ではありません。私たちは、「このクリエイターさんが好きだから」という理由で一緒に楽しく働けるお客様を増やしたいんです。

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「クラウドソーシング」は安かろう、悪かろうであるべきではない。自社サービスについての投稿だが、自身の家族の例を挙げ、ここでもやはり熱い思いを語る。


━━ということは、クリエイターさん自身も、ファンをつくるために自己発信をする必要がありますね。Eightが役に立てるかもしれません。

もちろん。たとえばEightで投稿する際も、自分自身が思っていることを、嘘偽りなく発信していくことが、いいつながりを生むと思うんです。そうすれば、Eightはきっと良い出会いを作れる場になるはずです。だから、ちゃんとしたことを書こうとするよりも、自分自身のことをそのまま書くことで、共感を生み、自分の個性を好きになってもらう。自然につながりが広がっていくんだと思います。

━━「自分とは」を、フィードを利用して表現するということですね。

そうですね。特にフリーランスで働く方は、自身のスキルや人間性、市場価値を常に客観的に捉えています。得意分野と不得意分野もちゃんと理解している。どんな仕事でも、自分だったらどうやるか、をしっかり持っていて、働くことに対するスタンスが自立しているんです。だからこそ、正直な思いを発信して、個性を知ってもらうことが大事。そこでEightのフィードが役立つと思います。よりイキイキと働ける環境を自らつくっていくべきですね。

 

過去の「出会い」が、いまの「人間力」につながる

━━渡辺さんご自身が「出会いは大事」と思ったことは?

新規事業を立ち上げるときに感じました。新規事業は、「ヒト、モノ、カネ」の計画を立てますが、数字の設計はどのコンサルタントでもできます。実は、一番大事なのは「誰とやるか」なんです。どんなにスマートな計画を立てても、ヒトがだめだと成功しません。つまり、メンバーとして最適な人材、人間力のある人材かどうかを見抜く力が必要なんです。

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新規事業の立ち上げは、ランサーズ入社前の職場でも関わっていた。だからこそ、事業を立ち上げる時に大切なものが何かがわかるのだという。


━━「人間力」を見抜く力と出会いがどう関係するのでしょう。

新規事業にジョインしてもらいたい相手には、「どんなチームでどうビジネスを動かすか」を具体的に語り、誘って、採用するわけですが、この採用が事業成功の肝です。最適な人材かどうかを見抜くのは、過去により多くの人と接し、価値観の違う人と仕事をしてきた経験が物を言います。そして、ジョインしてもらうために説得もするわけですから、自分自身の「人間力」も問われる。

━━なるほど。過去の「出会い」が人間形成の部分で役に立つと。

はい。いろんな組織を知っていて、いろんな人と触れ合った経験があれば、人を見る目も養われていくはずです。いま私は、さまざまな企業の事業立ち上げのお手伝いをしているので、採用の面接なども立ち会います。そのときに、過去の出会いで培った「相手がどんな人か」を見る目が役に立っているなと感じるんです。

━━出会いやつながりは、ネットワーク形成ということだけでなく、長い目で見たときに、自分の人生をより豊かにするものでもあると。いまの損得で考えるのではなく「出会い」というもの自体が素晴らしいことと捉えて、大切にしたいですね。渡辺さん、今日はどうもありがとうございました。

 

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