Eight Team Blog - 名刺管理に役立つヒントを発信

2018年10月2日

働く女性向けにマインドフルネス講座を開催。講師の荻野淳也さんに「頑張りすぎない方法」を教えてもらいました。

日本においてマインドフルネスの第一人者である荻野淳也さんを講師にお迎えし、働く女性向けにワークショップを行いました。その一部をご紹介します。【Event】


こんにちは。Eightの村上です。

Eightを運営するSansanは、生産性向上のための取り組みに力を入れており、その一環として、グーグル発のマインドフルネス研修「Search Inside Yourself(SIY)」を今年の1月に実施しました。日本においてSIYの第一人者である荻野淳也さんを講師にお迎えし、瞑想やディスカッションなどのワークを行いました。

そのご縁もあり、先月19日にも荻野さんにお越しいただき、女の転職@typeと合同で、マインドフルネスや転職に興味のある女性向けにワークショップを実施しました。テーマは「心のNG習慣を捨ててキャリアの不安を解消しよう!」。

ワークショップ当日の様子をレポート形式でお届けします。


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日本人の中でいち早くマインドフルネスに注目し、国内に広めている荻野さん。Google発の研修プログラムを日本で初めて開催しています。


まずは、女の転職@type編集長の小林さんにご挨拶いただきました。

女の転職@typeは、女性が正社員で長く働ける会社を見つけることを手伝う転職サイトです。女性のキャリアは結婚や育児などに左右されがちですが、最近ではそうしたライフイベントでキャリアを諦めなくてもいいよう、日本全体で応援する風潮が醸成されつつあります。そんななかで、今後は「長く働く」ことに加え、「豊かに働く」「自分らしく働く」ことを応援するのが同サイトのミッションだといいます。

「そのミッションを実現するための一環として、今回のイベントを合同開催しました。『女性が心豊かな状態で働く』。そのためにもマインドフルネスというスキルを身につけていただければと思います」。

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「こだわり条件」の中には「育児と両立OK」や「時短勤務あり」など、女性が長く働くことを見据えた項目が。

続いて、Eightコミュニケーターの鈴木が登壇。働く毎日を楽にするためのツールとしてEightを紹介しました。

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ビジネスパーソンを対象にアンケート調査を行なったところ、82%が「仕事とプライベートでSNSを分けたい」と答えたそう。Eightは日々の名刺管理を楽にするだけでなく、ビジネスSNSとしての顔も持ち合わせているため、このような考えの方にもおすすめです。


とても和やかな雰囲気でイベントが進んでいくなかで、SIY認定講師の荻野さんにご登壇いただきました。

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以前、Eightが運営するメディア「BNL」でも取材しました。

「働く女性の方は、皆さま頑張っていらっしゃると思います。でも、頑張りすぎていませんか?」

マインドフルネス講座は、そんな問いかけから始まりました。

「世間ではこう言われているから。誰かがこうしているから。やっておかないと恥ずかしい思いをするから。そんなことを気にして頑張りすぎていませんか? まずはそうしたことに気づくのがマインドフルネスの入り口なんです」

マインドフルネスは「今やっていること(今ここにいること)に集中している状態」を指します。しかし、それは実際にやってみると難しいことが分かります。実際に、その場で座ったまま目を閉じ、2分間のあいだ何もしない時間を体験してもらいました。

2分後、感想を尋ねると「体が揺れていると感じました」「途中から今日の出来事を考え始めていました」などの声が上がりました。「今ここにいること」に集中するのが意外と難しいことが分かります。

では、「今ここにいる」とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか? それは「今の自分の心や体の状態」や「今自分の周囲で起こっていること」に集中している状態だと荻野さんは説明します。その時に、自分や他者に対して批評をせず、あるがままに受け止めることが大事だといいます。批評・批判が、「今ここにいる」ことを阻害している要因だからです。

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「ミーティングをしていてもいつの間にかPCで内職をしていたり、エクセルで作業をしていてもいつの間にかネットサーフィンをしていたり、実は今に集中することってすごく難しいですよね。PCやスマホを通じてどんどん情報が押し寄せてくるなかで、私たちは注意を削がれているんです」と荻野さん。

この説明を踏まえ、今度は「呼吸に集中する」ことをテーマに瞑想を行いました。コツは、鼻先に意識を集中して、空気の流れを感じることです。

集中の邪魔になるので写真撮影は控えましたが、皆さまとても集中されている様子でした。


次に、自分自身の内側に意識を向ける「書く瞑想(ジャーナリング)」を行いました。ひとつのテーマに対して、頭に浮かんだことを書き出すワークです。今回のテーマは「私が本当に大事にしていることは…」。この「…」に当てはまる言葉を、4分間書き続けてもらいました。

このワークをすることにより、このイベントのひとつのテーマである「自分らしさ」が分かるといいます。人生における選択基準がクリアになるそうです。「皆さま、普段の生活の中で本当に大事にしたいことを大事にして生きていますか? 『本当に大事なことが何かがよく分かっていないです』という方は結構多いです。大事なことが分かっていないから、それに対してアクションをとることもできず、世間や友人が言っていることを自分らしさと思い込んでいるのではないかと思います。だからこそ、毎日5分でも10分でも立ち止まって瞑想をすると、『自分って本当は何なんだろう?』ということに気づきやすくなります」。

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実は私も以前の研修で同じワークを体験したのですが、後半の30秒は何も出てこず「何もない。何もない」と書き続けていました。


最後のワークは「食べる瞑想」。ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)」のチョコレートを皆さまに召し上がっていただきながら、ひと口に集中することを体験してもらいました。

実はこのワークのあいだ、私はこの後に召し上がっていただくルイボスティーを淹れていたのでその場の様子をレポートできないのですが、写真だけご紹介します。

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「食べる瞑想」には、味わって食べられるように高級なチョコレートを買っておくことがおすすめだそうです。

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たった一粒のチョコをゆっくり時間をかけて食べていきます。

「食べる瞑想」の詳細については、本日講師を務めていただいた荻野淳也さん著『がんばりすぎない休み方』に書かれています。実は私も最後の方の話がどうしても気になってイベント終了後に購入しました。一部をご紹介します。

食べ過ぎてしまう人は、食べたいと思ったときに「食べる意図」を考えてみましょう。お菓子を食べたいのは、小腹が空いているからなのか、それともイライラしているからなのでしょうか。

(中略)

それでも食べたいと思うときは、一口に集中し、たった一粒のチョコでもゆっくり時間をかけて食べる幸せを感じましょう。舌の上で溶けていく甘いチョコの味、香りをじっくり味わいましょう。

──荻野淳也著『がんばりすぎない休み方』(文響社)

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イベント終了後に会場で販売していましたが大盛況でした。

最後に名刺交換タイム。実は、EightではQRコードにスマホをかざすだけで、相手と名刺交換ができるんです。荻野さんの名刺のQRコードをスクリーンに映し出したところ、皆さま積極的に名刺交換されていました。

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イベント終了後に登壇者と名刺交換したくても、人気でなかなか話しかけられないことってありますよね。そんな時にもEightは役立ちます。

関連記事:名刺を忘れても焦らないでください。Eightで交換できます。


帰宅してさっそく荻野さんの本を読んでみると、「利き手と反対の手で歯を磨く」「手に感謝しながらハンドクリームを塗る」など、すぐに試せそうな方法がたくさん紹介されていました。いくつか実践していますが、これならすきま時間にできるので続けられそうです。

もしこの記事をお読みになって興味を持ってくださった方は、小さなことからでも始めてみませんか?

文/村上知香、写真/ブランドコミュニケーション部 安藤早紀