
リクルーターから内定者に向けたメッセージカード。完成の裏には、どんな想いや出会いがあったのでしょうか。【User’s Voice】
こんにちは。Eightの村上です。
以前Eight Blogにご登場いただいた野毛印刷の和田紘樹さんが、インタビューの中でこんなお話をされていました。
日々投稿をするなかで、大手家具メーカーの方に「いいね」をしていただき、それをきっかけにお仕事をいただきました。
新卒採用を担当している人事の方だったのですが、内定辞退をいかに少なくするかを課題としてお持ちでした。その解決策として、リクルーターから内定者へ想いを伝えるメッセージカードを贈ることを検討していたんです。
このエピソードに登場する「大手家具メーカーの方」こそ、今回取材した株式会社ニトリの永島寛之さん。お話を伺うと、もともと「内定者にニトリの気持ちを込めた贈り物をしたい」という想いがあり、むかしの記憶を鍵にEightで「野毛印刷」と検索したところ、和田さんの投稿にたどり着いたそうで。シェアされていた飛び出すPOPUPを見て「これだよ、これ!」と思い、投稿にコメントしたそうです。

メッセージカードが完成するまでの裏にある、Eightでの出会いにまつわるエピソードを伺ってまいりました。
内定者一人ひとりへの想いを形にしたかった
──素敵なメッセージカードですね!
永島さん:ありがとうございます。
──このメッセージカードを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょう?

永島さん:弊社の新卒採用では、最終面接のその場で内定を伝えるのですが、帰りの道すがら読んでもらえたらと思い作りました。
ニトリのことを良いと思ってくれていても、他の企業にも目がいくことはどうしてもあるでしょう。さまざまな企業を見比べること自体は良いことだと思いますが、せめて弊社からの帰り道だけは、ニトリのことを思い返してもらう時間にしたかったんです。
──どんなメッセージが書かれているのでしょうか?
永島さん:これまでの内定者との思い出を交えながら、一人ひとりに対する気持ちを書くようにしています。2、3か月かけてじっくり会話を重ねたうえで内定を出しているということもあり、リクルーターにはいろんな思い出があるので。
──2、3か月というと、就活期間の大半をリクルーターと過ごしているんですね。
永島さん:ミスマッチな入社は、何より学生さんにとって良くないことなので、互いに納得するまで会話を重ねています。なかには、最初は「銀行を志望している」「ベンチャーに興味がある」という学生さんもいるのですが、そうした意向に寄り添って、本人が本当にやりたいことを一緒に考えていきます。
いまは売り手市場ということもあり、企業側は採用したい気持ちばかりが先行してしまうこともありますが、それによって学生さんが就職活動に対してネガティブな感情を持つことだけは避けたい。あくまでも、自分がやりたいことに向き合う期間にしてほしいんです。

──学生さんとの会話を大事にされているんですね。御社といえば、むかし似鳥会長が大学の食堂に足を運んでまで、学生さんとお話をされていたエピソードが有名ですよね。
永島さん:現社長の白井を採用した時の話ですね。白井の親御さんから入社を反対された時には、実家まで出向いて「必ず彼を大物にします」と説得したそうです。
われわれもそうした姿勢を受け継いでいるつもりで、今回作ったメッセージカードもその一つです。
中村さん:メッセージカードと一緒にお渡しする冊子も、今回野毛印刷さんと一緒に作ったのですが、内定者が保護者の方に「ニトリってこんな会社なんだよ」と説明するためのツールという意味合いもあるんです。
保護者の方にも同じものを別途郵送しているのですが、なかには手紙でお返事をくださる方もいらっしゃるんですよ。
──内定者はもちろん、そのご家族にまで最大限の配慮をする御社の姿勢が、今回のメッセージカードや冊子の形になったんですね。
永島さん:そう感じていただけたなら幸いです。そうした意味で、われわれの想いを形にしてくれた野毛印刷さんには感謝していますし、野毛印刷さんと結び付けてくれたEightの存在は大きかったです。本当に偶然なんですよ。

Eightならダイレクトに人とつながれる
──野毛印刷の和田さんとは、Eightのフィード投稿をきっかけに出会ったんですよね。
永島さん:はい。ただ、実は野毛印刷さんのことは15年くらい前から存じ上げていました。以前化学メーカーに勤めていたのですが、印刷関係の材料を扱っていて、同僚が野毛印刷さんとお付き合いがあったんです。当時、私はグローバルを担当していたのですが、同僚の紹介で、海外のお客様を野毛印刷さんにお連れしたことがありました。
今回のメッセージカードのアイデアが出た時に、ふと浮かんできてEightで「野毛印刷」と検索したんです。
Webで検索したら商品の情報は見つかりますが、そこから人にたどり着くためにワンクッションありますよね。「Eightならダイレクトに人とつながれるんじゃないか」と思い検索したら、和田さんが出てきました。飛び出すPOPUPの商品情報をシェアされていたのを見て「これだよ、これ!」と思い、「面白いですね」とコメントしたら、和田さんが名刺交換リクエストをしてくれたんです。
Eightは現在だけではなく、過去の記憶といまを結びつけてくれるという点で、すごく面白いと感じました。
──ありがとうございます! 野毛印刷の和田さんと出会ってからは、具体的にどのようにアイデアを形にされていったのでしょう。
永島さん:私が漠然としたアイデアを矢上にぶつけて(笑)。それを、矢上と野毛印刷さんが形にしてくれたんです。
矢上さん:何度もやりとりを重ねて、形にしていきました。飛び出すPOPUPということで、未来が広がっていく感じを出したくて、鳥が飛び出してくるものや、ニトリが地球を運んでいるもの。あとはメッセージ重視で、文字だけとか。さまざまなパターンを出して、少しずつ理想に近づけていきました。

最終的には、「ニトリではいろんなことに挑戦できる」というメッセージを込めて、各職種の社員が載っている形にしました。
永島さん:いわゆる”印刷”という枠を超えて、「(内定者に)何を届けたいですか?」というところから入ってきてくれるので、とても価値観の合う会社に巡り会えたと思っています。納得するまで向き合ってくれるので、われわれも真剣に臨もうという気にさせられますよね。
──最後に、今後Eightに求めることをお聞かせください。
永島さん:困っている人に対してアドバイスをするような機能があるといいかもしれませんね。
──それは、例えばどんなケースでしょうか?
例えば、摩擦係数が高すぎて化学メーカーが使い道を模索していた素材があったのですが、弊社が「それなら布団カバーにすれば、紐がなくてもずれないですね」とアイデアを出して生まれた商品があるんです。「Nグリップ」というのですが。そういうやりとりをEightで気軽にできたらいいですね。
──確かに、社内では分からないことも、会社の外を探せばノウハウやアイデアを持っている人はきっといるはずですよね。
そうですね。それくらい軽くなっていいと思うんですよ、会社と会社の関係って。これからは一社で何かを作れる時代ではないので。だからこそ、自分が全く触れ合ったこともない人と出会える場所になっていくと面白いですね。

永島さん、中村さん、矢上さん、ありがとうございました! メッセージカードには、内定者一人ひとりへの想いだけでなく、ご家族への配慮や、ニトリの採用に対する姿勢が込められていると感じました。それを形にするためのお手伝いをEightができたことを大変嬉しく思います! 漠然とした想いやアイデアを形にする。そのための出会いや情報を提供できるよう、Eightは今後とも改善を重ねてまいります。

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